今日は真夏もやる気をキープする低血糖対策ということでお話ししていきたいと思っています。

毎日暑いと、食事が乱れてしまったりとか、あまり食べられないとか、そういう方も結構いらっしゃるのではないかと思います。

もともと私は北海道出身なので、寒さに強くて、暑さに弱いんです。横浜に住んで15年ぐらいになりますが、やはりまだまだ暑さには弱いんですね。

昔の私は夏になると、そうめんやアイスばかり食べて熱中症になったりしてました。今は夏でも肉や野菜をがっつり食べられます。

そもそも熱中症になりやすい人は、タンパク質不足のことが多いんですよね。

私が熱中症になったときによく食べていた、そうめん、冷やし中華、アイスなどは、やはり糖質なんですよね。

食欲がないとおかずが減ってしまうことがあると思うんですけど、そうすると肉などが摂れず、タンパク質不足になって熱中症のリスクが上がってしまいます。

なぜかというと、体の中にはアルブミンというタンパク質があって、このアルブミンが、体内に水分を運んだり、保持したりする役割があるからです。

特にお年寄りはアルブミンが低くなりやすいです。アルブミンが低すぎる人は、栄養状態があまり良くないんです。普通の方でも、慢性的にタンパク質不足があるとアルブミンは結構低くなりがちなんですね。

そのため、アルブミンが低くなってくると、水分を体の中に保持ができないので、熱中症のリスクが上がるというわけなんですよ。

なので、熱中症を防ぐには、しっかりタンパク質を摂ることを意識してほしいなと思いますね。

 

視聴者さんからコメント

・タンパク質大事ですね。

 

本当に大事です。ただ、やはり食べればいいというものでもなくて、食欲内からプロテインをいっぱい飲んだとしても、胃腸機能が落ちていると消化できないから、むしろ腸内環境を悪くさせて逆効果になることもあります。普通の食事から摂ることが重要です。

 

そこで、暑くても食べやすいそのタンパク質の補給方法と、低血糖対策のお話を3つしていきたいと思います。

 

①味付き卵をストックして冷やして食べる。

時間がある時に卵のパック1パック分のゆで卵を一気に作って、だし醤油を少し水で薄めてジップロックに入れ、漏れないようにバットに入れて一晩冷やしておくと、朝には冷たい半熟卵ができます

お弁当にも使いやすいですね。暑い時期でも美味しくタンパク質が取れるのでお勧めです。

 

②魚の削り節を活用する。

かつおぶし、サバ節、いわしの削り節などがあります。これは意外とタンパク質が摂れます。魚を乾燥させることによってタンパク質が濃縮されるので、少量でも意外とタンパク質が摂れるんです。

食欲がなくてもご飯にかつおぶしをかけたり、おひたしに鰹節を乗せたりします。

うちでは米粉のお好み焼きをよく作りますが(2冊目の著書『「なんだかつらい…」がなくなる かくれ低血糖との付き合い方』にレシピあり)、その時に鰹節をたっぷりかけます。

お好み焼き自体にもシーフードミックスなどを入れているのでタンパク質が摂れますし、生地にも卵が入っているのでタンパク質が摂れます。

日本人は胃腸が強い民族ではなく、欧米人みたいに肉の塊を食べられる民族ではありません。

海外では薄切りの肉がないと思います。妹が海外留学に行っていましたが、薄切りの肉がないと言っていました。薄いお肉は塊に比べたら消化しやすいです。これは日本人の生活の中で当たり前にあるお肉ですが、海外にないということから、民族の消化力の違いがよく分かります。

 

視聴者さんからコメント

・主人がアメリカに行った時に遊びに行きましたか、塊肉しかなかったので料理しづらかったですね。先日もテレビで薄切り肉に外国の方が感動してましたね。

 

そうなんですよ。海外って薄切り肉がないんですよね。消化力が日本人とは違うので、塊で消化できるってことなんですよね。薄切り肉で作る牛丼などは日本食の1つなんですよね。

ですので、消化しやすい魚の削り節などをうまく使ってタンパク質を補給してほしいと思います。おひたしを作る時に入れたり、鰹節に刻んだ海苔や胡麻、青さなどを混ぜて、少し塩を混ぜてふりかけにしたりできます。

意点は、鰹節が酸化しやすいことです。冷凍庫に入れておくと酸化防止になります。

 

③補食をする。

食欲が落ちて、1人前の量を食べるのが難しい人も、合間合間にちょっとずつ補食をして、1日のトータルとして必要なエネルギー量を確保してほしいんです。

できるだけ1日の量は変えないで欲しいんですけど、分食するのは全然大丈夫ですよ。むしろ、血糖値としては分食した方が血糖値が急激に上がらないので、その方がいいのです。

糖質を少量摂っていただくのがいいです。少量とは、2、3口ぐらいの量。私が最近お勧めなのは、焼き芋を冷やして食べるやり方です。

ローソンかセブンで、冷やし焼き芋が売ってるんですよね。夏になると、コンビニスイーツの所に売ってるんですよ。

私は家で焼き芋を作って、冷蔵庫で冷やして食べるんですけど、冷たいとまた違った感じで美味しいんですよね。

冬は温かいのが食べたいと思うんですけど、夏は冷やした焼き芋がすごく美味しいので、これを補食にしてもらえると良いかなと思います。

ただ芋だけだと、血糖値が結構上がりやすいこともあるし、咀嚼しづらいこともあるので、できれば主食はお米を食べて欲しいと思います。どうしても難しい人は、合間に冷たい焼き芋を少量ずつ食べてもらのもいいかなと思います。

 

ということで、今日は暑い時にもできる、熱中症対策、タンパク質の補給方法についてお話をしていきました。

皆さん暑いですが、しっかり食べてくださいね。